除毛クリームには「簡単なのにキレイに毛を処理できる」「毛が伸びてきてもチクチクしづらい」など様々なメリットがあります。しかし除毛クリームの正しい使い方を知らないまま肌に塗ると肌の赤みや肌荒れを起こしてしまう可能性もあるので、注意が必要です。
今回は除毛クリームの基本的な使い方やコツ、効果を高める塗り方、VIOや背中・うなじに塗る時の注意点などを詳しく解説するので、除毛クリームを使おうと思っている方はぜひ参考にしてください。後半ではおすすめの除毛クリームも紹介します。
まずは除毛クリームの基本的な使い方と全体の流れを簡単に紹介します。
これが除毛クリームの基本的な使い方です。クリームを塗ったあとに待つ時間は除毛クリームごとに異なりますが、全体的な流れはどの除毛クリームでも同じです。
それでは、ここからは除毛クリームの使い方とコツを上の流れに沿って詳しく解説していきます。
除毛クリームで除毛すると、肌との相性によっては刺激が生じる可能性もあります。肌荒れなどのリスクを避けるためにも必ず事前にパッチテストをして、自分の肌に除毛クリームを使っても大丈夫かどうかを確かめましょう。
パッチテストで異常が現れなかったら、除毛クリームで実際に除毛していきましょう。
除毛クリームを塗る前に肌の汚れを落とし、水分もしっかり拭き取って、除毛効果が十分発揮できる状態にしましょう。日焼け止めも除毛クリームの効果を半減させてしまうので、除毛する前にお風呂などでしっかり落としておいてください。
除毛クリームの除毛効果は汗でも落ちてしまうので、お風呂後に除毛する場合は汗が引いたことを確認してから塗るようにしましょう。
除毛クリームの除毛効果を十分に引き出すコツは、毛の根元までしっかり覆われるくらいたっぷりと除毛クリームを塗ることです。
除毛クリームの量が少ないと毛がちゃんと溶けず、またそれによって放置する時間がさらに延長されて肌の負担も増してしまいます。
とはいえ、除毛クリームは大量につければつけるほど除毛効果が高まるというわけでもありません。つけ過ぎると液だれの原因にもなりますので、除毛クリームはあくまでも必要十分な量をつけるように心掛けることが大切です。
ちなみに、除毛クリームを塗る厚さは1mm~3mmほどが目安となっています。
除毛クリームの除毛効果を十分に発揮させるためには、除毛クリームを放置する時間を毛に合わせて調節することも重要です。置く時間が短すぎると除毛できませんが、長すぎると肌に負担がかかってしまいます。
除毛クリームを置く時間は商品によって異なりますが、細い毛は比較的溶けやすいので肌に不必要な刺激を与えすぎないように5分程度、太い毛は溶けにくいので除毛効果がしっかり現れるように10分程度放置すると、肌への刺激をできるだけ抑えつつキレイに除毛できます。
放置が終わったら、ティッシュやスパチュラ(へら)を使って毛の流れに逆らうように毛を取り除いていきます。
肌を撫でる要領でクリームと一緒に毛を取り除きますが、このとき肌を強くこすらないようにしてください。正しい使い方ができていれば力を入れなくても毛が取り除けるので、優しく拭き取るようにしましょう。
毛を取り除き終わったら、残った除毛クリームを水かぬるま湯でをよく洗い流します。
除毛後の肌は除毛成分によって普段より敏感になっているため、保湿ケアをしてあげないと肌荒れが起きてしまうリスクが高まります。
除毛クリームにも保湿成分が配合されているものがほとんどですが、より万全を期すためにも、除毛クリームを洗い流した後は保湿クリームや保湿ローションでアフターケアをしてください。
除毛クリームの基本的な使い方を解説しました。ここからは、除毛クリームの効果をさらに高める使い方を紹介します。
除毛クリームで除毛するときは、前もって長い毛を短くカットしておくと除毛効果が高まります。
毛が長い状態だとたくさんの除毛クリームを消費してしまいますし、体毛同士が重なりあうことで除毛クリームがまんべんなく浸透せず、塗りムラができてしまう可能性があります。
シェーバーなどであらかじめ毛を2~3mm程度に短くカットしておけば、除毛クリームの消費も抑えられ、さらに除毛効果も高めることができるのでおすすめです。
一度除毛クリームを塗り、3分程度経った後にもう一度クリームを均すのも除毛効果を高めるのに有効です。
先ほど書いたように、毛が長い状態で除毛クリームを塗ると塗りムラができてしまいます。あらかじめ毛を短くカットできるなら必要ありませんが、もし毛をカットせずに除毛クリームを塗る場合は、除毛クリームを塗って少し置いたあともう一度均すとムラがなくなり除毛効果が高まります。
シェーバーを持っていない方、毛をカットするのが面倒な方は参考にしてください。
除毛クリームを塗ったあとに上からラップを巻くと塗りムラがなくなり、除毛クリームも浸透(※)しやすくなるため除毛効果が高まります。
さらに除毛クリームの乾燥防止や液だれ防止、濡れ防止などにもなるので、除毛クリームを使う時はできるだけラップを利用することをおすすめします。
除毛クリームの使い方や塗り方についての解説は以上です。ここからは除毛クリームを使う時に注意するポイントを解説します。
除毛クリームは濡れて薄まると効果が半減してしまいます。そのためお風呂場で肌の汚れを落とした場合、濡れるリスクを避けるために、そのままお風呂場で除毛クリームを使うのは控えた方がいいでしょう。
どうしてもお風呂の中で全ての行程を終えたい場合は、お風呂の時にも使える水に強い除毛クリームを使うようにしてください。
除毛クリームには手で塗るものもありますが、除毛成分はタンパク質を溶かすため、長時間手に付着していると爪に影響が出る可能性もあります。気になる方はスパチュラ(へら)やスポンジを使用して、極力クリームが手や爪に触れないようにしてください。
除毛クリームによってはスパチュラ(へら)やスポンジが付属しているものもあるので、自分で用意するのが面倒な方はそういった除毛クリームを選ぶようにしましょう。
正しい使い方をすれば除毛クリームでしっかり毛を取り除けますが、上手くいかず失敗してしまうことも当然あると思います。しかし失敗してしまったとしても、除毛クリームは連続で使用しないようにしてください。
繰り返しになりますが、除毛クリームの除毛成分には少なからず刺激があります。あまり頻繁に除毛すると肌に負担が蓄積するリスクが高まりますので、同じ部位の除毛は連続で行わないようにしましょう。
たとえ毛が満足に取れず失敗してしまった場合でも、少なくとも1日、できれば3日程度は間隔を開けるようにしてください。
除毛成分で毛を溶かす除毛クリームは全身どこにでも使えるわけではありません。特に体の中でも敏感な顔・VIOへの使用が公式で推奨されている除毛クリームはほぼないです。しかしVラインであれば、使用が推奨されている除毛クリームはいくつかあります。
もしVラインも除毛したいと考えている方は、公式でVラインへの使用が推奨されている除毛クリームを選びましょう。
除毛クリームを使っている方の中には、公式で推奨されていないにも関わらず自己責任でVIOに使用している人もいます。
おすすめはしませんが、もし自己責任でVIOの除毛を行うなら、刺激が強く出やすい粘膜部分には除毛クリームが付着しないように注意してください。テープや濡らしたコットンなどで粘膜部分を隠してしまうと塗りやすいでしょう。
当然ですが、除毛クリームは髪の毛も溶かしてしまいます。そのため背中やうなじの毛に除毛クリームを使うときは、ヘアゴムなどを上手く使って除毛クリームが髪の毛に触れないように注意してください。
背中やうなじに除毛クリームを塗る時、家族や恋人に手伝ってもらえない場合は、合わせ鏡などを利用して自分で塗る必要があります。一人で背中にクリームを塗るためのグッズも販売されているので、自分一人で背中に除毛クリームを塗りたい方は試してみるといいでしょう。
また、背中の除毛にはスプレータイプの除毛剤もおすすめです。うなじにスプレータイプの除毛剤を噴射するのは髪の毛に触れるリスクが高いためおすすめできませんが、背中の除毛をする時は除毛クリームよりも塗りやすいはずです。
ほとんどの除毛クリームの除毛効果は「チオグリコール酸カルシウム」という成分によるものですが、除毛クリームは商品によって肌を守るために配合している成分が違ったり、公式で推奨されている使用可能部位が違ったりします。また水に強い除毛クリームや付属品がついてくる除毛クリームもあります。
おすすめの除毛クリームを4つ紹介するので、それぞれの特徴を比べて自分に合いそうなものを選んでみてください。
ケトリームは7種類の保湿成分などを配合している除毛クリームです。パラベン、アルコール、石油系界面活性剤などの9つの添加物を使用していないため、肌への負担が少ないという特徴があります。
除毛クリーム特有のツンとする臭いをカットして、ほんのり甘く爽やかなブラックベリーの香りがします。配合されている薬用炭は除毛時に古い角質や毛穴の汚れを洗浄し、更に除毛効果を高めてくれます。
価格 | 通常価格:6,500円(税込) トクトクコース(定期)初回:1,800円(税込)、2回目以降:4,980円(税込) |
---|---|
内容量 | 100g |
使用可能部位 | 全身(顔・VIO以外) |
放置時間 | 5~10分 |
主要成分 | チオグリコール酸カルシウム・薬用炭・プラセンタエキス・ダイズエキス・スギナエキス・ホップエキスなど |
パイナップル豆乳除毛クリームは、肌を保護する7種類のハーブエキスやハンドクリームにも使われる尿素などの保湿成分を配合している肌に優しい除毛クリームです。顔やVIOへの使用は推奨されていませんが、「よく除毛できるのに刺激が少ない」という口コミが多いことが特徴です。
価格も良心的で、さらに回数縛りもない定期便の初回には30日間の全額返金保証がついてきます。定期便にはスパチュラ(へら)が付属するため、自分でスパチュラを用意する必要がありません。
価格 | 通常価格:2,600円(税別) 毎月1本定期コース初回:1,300円(税別)、2回目以降:2,600円(税別) |
---|---|
内容量 | 100g |
使用可能部位 | 全身(顔・VIO以外) |
放置時間 | 5~10分 |
主要成分 | チオグリコール酸カルシウム・カンゾウ根エキス・オウゴンエキス・ダイズエキスなど |
付属品※ | スパチュラ(へら)、ガイドブック |
ミュゼコスメ薬用ヘアリムーバルクリームは大手脱毛サロンのミュゼプラチナムが販売する除毛クリームで、87%(水含む)が天然由来成分でできています。
8種類の保湿成分が配合されていて肌に優しく、Vラインにも使用可能で、さらに水に強いためお風呂場での使用も可能です。
特殊な製法で作られているため除毛クリーム特有の臭いが抑えられており、ホワイトローズの香りがします。塗布と拭き取りができるスポンジが付属するため、これ一つ購入するだけで手を汚さずに除毛できます。
価格 | 2,980円(税別) |
---|---|
内容量 | 200g |
使用可能部位 | 全身(顔・IO以外) |
放置時間 | 5~10分 |
主要成分 | チオグリコール酸カルシウム・ヒオウギ抽出液・レンゲソウエキス・アマチャエキスなど |
付属品 | スポンジ |
除毛スプレーJOOMO(ジョーモ)はミクロの泡が噴射されるスプレータイプの除毛剤です。ヒアルロン酸やアロエエキスなど保湿成分も配合されているため肌への刺激は抑えられていますが、除毛クリームよりテクスチャーが柔らかいため水には弱めです。
スプレーするだけでいいJOOMO(ジョーモ)は扱いやすく、また広範囲に噴射できるため、除毛クリームでは自分で塗るのが難しい背中にも塗りやすいでしょう。
価格※ | 通常価格:6,000円(税別) お手軽つるすべコース初回:980円(税別)、2回目以降:4,980円(税別) |
---|---|
内容量 | 100mL |
使用可能部位 | 全身(顔・VIO以外) |
放置時間 | 5~10分 |
主要成分 | チオグリコール酸カルシウム・ヒアルロン酸・アロエエキス・シャクヤクエキス・オウゴンエキスなど |
付属品 | スポンジ |
除毛クリームの使い方と注意点について詳しく解説し、おすすめの除毛クリームも紹介しました。
除毛クリームは、カミソリや毛抜きに比べて非常に簡単に体毛を処理できます。毛を溶かすので肌への刺激も多少ありますが、事前にパッチテストをし、正しい使い方で使えればそれほどリスクもありません。
除毛クリームの正しい使い方をマスターし、また自分に合った除毛クリームを見つけて、毎日の毛の処理を快適にしましょう。